Columnコラム
お庭屋さんが考える「ローメンテナンスガーデン」と「ナチュラルガーデン」のそれぞれのメリット・デメリットとは!?
現在、Eco.green planningに来るご相談には、植栽などの手入れの手間を省くことを目的とした「ローメンテナンスガーデン」にリガーデンされたいという方が多くいらっしゃります。

この「ローメンテナンスガーデン」は、「シンプルモダン(モダンスタイル)」とも「アーバンスタイル(都市型デザイン)」とも呼ばれ、各エクステリアメーカーも積極的にこのスタイルを推していることもあり、興味を示される方も多いのではないでしょうか。
実際、カーポートや人工芝、人口木などは年々質が上がっており、おしゃれなものが多いです。ほとんど植栽を使わずとも、無機質系エクステリアでパシッと決めたお庭はまさに現代的(モダン)なスタイルだと思います。
その逆に「ナチュラルガーデン」は、個人宅より、各地の庭園や公園など、公共の場で多く見られます。実際、私も時間があれば、全国各地の庭園を回り、癒されついでにいろいろと勉強させてもらっていますが、こちらは昔よく見た擬木すら使わない、天然の素材に拘る傾向が強くなっていると感じています。

まさに、昨今のお庭の流行りは両極端になってきているというのが個人的に感じていることです。(※ローメンテナンスガーデンでも植栽は使いますし、ナチュラルガーデンでも無機質系は使いますが、ここではあえて極端な例えとして話をします。)
お庭の専門家として、どちらのスタイルが推しかと言えば、どちらもありというのが回答です。私個人として、お庭はその人にとっての聖域(サンクチュアリ)であるべきと考えており、そこにはそれぞれの価値観が強く関わっています。それを拾い上げて、お客様の理想の空間をデザインするのが私たちプロの仕事だと思っております。
一つアドバイスをするとしたら、それは「時間」をどう考えるかです。

例えば、「ローメンテナンスガーデン」は、出来上がった時点で100点の状態のお庭です。そこから、気候や環境による影響により、点数が減っていくものです。あくまで、“ローメンテナンス”であり、“メンテナンスフリー”というわけではありませんので、この点数の減りを和らげるためには、定期的なメンテナンスをすることが必要になります。
次に、「ナチュラルガーデン」は、出来上がった状態では50~70点程度のお庭です。そこから手間暇をかけて、点数を上げていくのがこのタイプのお庭です。水やり、草むしり、剪定などしっかりとやっていけば100点を超えるお庭になる可能性がありますが、そこはプロとしても、「こうすれば絶対に大丈夫です!」と言えるものではなく、ナチュラル=自然ですので、気まぐれ、運しだいともいえるお庭です。
「時間」をどう考えるかとは、「ローメンテナンスガーデン」は今を楽しむお庭であり、「ナチュラルガーデン」はその後を楽しんでいただくお庭と考えていただき、どちらがお客様にとって望ましいのか、そこを考えるてみると良いかも知れません。
最後に、どちらのお庭にしても、10年を目途に一度リガーデンを考えてみることをお勧めします。
その理由は二つあります。
一つは、安全性の問題です。例えば、駐車スペースの土間コンクリートです。適切に施工された土間コンクリートは20年以上の耐久があることが多いですが、環境や気象の影響、または初期の施工方法の不良により、それより短くなる可能性があります。また、国の定めた法定耐用年数も15年とされていることもあります。10年を目途に一度耐久性の検査だけでも良いので調査をされることをお勧めします。
二つ目は、お庭にも流行りがあり、それが10年くらいで大きく変わってくることにあります。営業的な話になりますが、お洋服などのファッションも常に流行りのものを着られるのと同様、是非、お庭も流行りのお庭にリガーデンされてみてはいかがでしょうか。


