Columnコラム
降水量100mmを超える雨の対策について
能登半島や関東太平洋側など、最近では、1時間に100㎜を超える雨が降ることが多くなりました。
ここでいう1時間で100㎜とはどれくらいの水量になるのか、テレビやYouTubeなどでとてつもない量の雨が降っているのはわかるけど、実際にはどれくらいの量になるのか、疑問に思われる方もおられるのではないでしょうか?
ここで、まず1時間に100㎜とはどれくらいになるのか、一つの例えとして説明したいと思います。
1平方メートル(1m × 1m)で考えるとどうなる?
ニュースや気象庁の解説では、降る水の「量」や「重さ」をイメージしやすくするために、一般的に「1平方メートルあたり」に換算して説明されます。
1m × 1mの範囲に100mm(0.1m)の雨が降った場合、以下のような計算になります。
- 水の体積: 1m × 1m × 0.1m = 0.1立方メートル = 100リットル
- 水の重さ: 水100リットル = 100キログラム
つまり、降水量100mmとは、「1平方メートル(新聞紙の見開き約4枚分)のスペースに、100キログラム(ドラム缶半分)もの水がドシッと乗る」ことと同じです。
お庭に設置されている雨水枡の許容量は、1つで50~100㎜とされており、仮に50坪の土地となるとお庭に設置される雨水枡は大体1~3つ程になります。(ちなみに、お庭に設置されている非浸透性の雨水桝1つの許容量は1時間50~100㎜になります。)
ここに上記の計算を当てはめると、この土地に降る雨の量は下記の通りになります。
- 面積の換算: 50坪 = 約165平方メートル
- 降水量の換算: 100mm = 0.1メートル
- 体積の計算: 165平方メートル × 0.1メートル = 16.5立方メートル
- 水量・重さの換算: 水1立方メートル = 1,000リットル(重さ1トン)のため、16.5トン(16,500リットル)となります。
16.5トンの水となると、一般的なお風呂の浴槽に入るのが約200Lですから、50坪の土地にお風呂82.5杯分の水がたった一時間で降り注ぐということになります。
つまりは、雨水枡だけでは水を掃けることができないことになります。
例えばこんな話があります。
落ち葉などが積もり、微生物や植物の根が作り上げた「ふかふかの森の土」は、1時間あたり約200mm〜300mmもの雨を地中に吸い込むスピード(浸透能)を持っています。
つまり、先ほどの「1時間に100mmの猛烈な雨」が降ったとしても、健康な森であれば水たまりにならず、地表面を溢れさせることなくスッと吸い込んでしまう力があります。
お庭という場所で、森と同じ環境を作ることはとても難しいことです。
しかし、ピートモスや腐葉土を使い、浸透能の優れた土壌を作ることで50㎜以上の浸透能を持たせることが可能になります。

