Columnコラム

2025.07.20
来栖絵理香

名刺に込めた、庭づくりの哲学

紙の質感
型押しされた文字の手触り

一般的な印刷では味わえない
独特の雰囲気が好きで
いつか
活版印刷の名刺を作ってみたいと思っていました

名刺は会社の顔でもあるし
はじめましての第一印象で
目に留まる大切なものです

余白を余韻として残した
とてもシンプルなデザインに
仕上がりました

ロゴは前のコラムでもご紹介した
平澤まりこさんにデザインしていただいたもの

このロゴで活版印刷の名刺を作ったら
どんな仕上がりになるだろうとわくわくしていました

文字にもひそかにこだわりがあります

活版印刷への思いを
名刺デザインを担当して下さった伊藤さんに熱く語り
クラシックで活版印刷にぴったりのフォントを探していただきました

文字と文字の間に
あえて微妙な隙間があるという絶妙なフォント
見つけてくれた伊藤デザイナーに心から感謝しています

やわらかな印象のロゴと
引き締まった文字の組み合わせ
そのバランスがとても気に入っています

色はコーポレートカラーのディープグリーンにイエロー
生成色はベースの紙質を変えることで
マーメード紙の色をそのまま使用しました

もちろん
通常の印刷よりもコストはかかりました
社員全員分となると覚悟も必要でした

それでも
経営理念である
「お庭を通して世界をおしゃれにする」
を貫くために
妥協せず大事にしたいと考えました

一つひとつにこだわりを持ち
お客さまと丁寧に向き合い
最高の庭をつくる

名刺にも同じ気持ちを込めています

この名刺を手に取ってくださった方が
やさしくて温かい気持ちになって
少しでもほっこりするような瞬間になればうれしいです

余談ですが、
最近復刻された
大人の科学「小さな活版印刷機」
予約していたものが先日家に届きました

夏休みになったら
ちまちまと作って楽しみたいと思っています

名刺は、わたしたちの“庭づくり”の姿勢そのもの
この一枚から
やさしさとこだわりが伝わりますように

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